私たち日本人はお風呂が大好きな人種です。
「海外のようにシャワーだけで済ますのは辛い、ゆっくり浸かれる浴槽のあるお風呂は欠かせない!」という方が多いのではないでしょうか。
それだけにお風呂のリフォームにはそれぞれのこだわりを発揮したいところです。
特に一戸建てのお風呂をリフォームする場合はサイズや窓の設け方なども自由なので、システムバスだけでなく個々のこだわりを発揮した造作もおすすめしたいところです。
ここではお風呂のリフォームにおいて押さえておきたいポイントを5つほど紹介します。
目次
お風呂のリフォームで押さえておきたいポイントその1 広さや寸法の目安
浴室の広さは快適なバスタイムには欠かせない要素です。
浴室のスペースとしての目安は1.8×1.8m、1.8×1.6m程度です。
1.8×1.8mはユニットバスにも「1818」などの数値で表記されている一般的な大きさになり、最低限これだけの広さは必要ということになりますが、浴室にこだわって広々とした快適空間にしたいなら造作がおすすめです。
また浴槽のふちの高さの目安は40cm程度までにしましょう。
将来的なことも含めバリアフリーの視点から考えるとあまり高いのは好ましくありません。
同様の理由で出入り口の幅は65から75cmほどがおすすめです。
お風呂のリフォームで押さえておきたいポイントその2 設備や器具
お風呂のリフォームをするときにも必要な設備や器具についてはしっかり計画する必要があります。
ここでは必要な設備や器具と、あったほうがよい、便利な器具や設備をそれぞれ紹介していきます。
お風呂に必要な設備・器具
お風呂に必須レベルの設備や器具は以下のとおりです。
- 風呂リモコン
- 手すり
- 緊急ブザー
- 鏡
- 天井の換気扇
緊急ブザーなどは特に冬場など気温差で思わぬ身体的なトラブルを引き起こす可能性を考慮すると必須といっていいでしょう。
風呂リモコンも利便性が圧倒的に増しますので必須としたいところです。
お風呂場にあると便利なもの
必須ではありませんが、あったほうがよいものやより快適になるものは以下のとおりです。
- 換気暖房乾燥機
- ミストサウナ
- 収納ボックス
あると便利なものといっても、暖房は限りなく必須に近いかもしれません。
やはり冬場の気温差というものは怖いものです。
脱衣室から急にひんやりした浴室に入った瞬間に心臓麻痺などの恐ろしい発作などが起きることを予防する意味でもできるだけ設置しましょう。
お風呂のリフォームで押さえておきたいポイントその3 照明計画
お風呂で使用する照明に適した色として最もおすすめなのは、温かみのある白熱灯タイプです。
LEDで気分によって色調が変えられるようにするのもいいでしょう。
また、浴室の広さに応じて光源の強さも調節する必要がありますが、1.8×1.8mの浴室でだいたい60Wくらいが目安になります。
特に気をつけたいのが足元まで明るくするようにすることです。
床の素材は滑りにくいものを使用していたとしても、やはり水場ですので細心の注意が必要です。
小物が落ちている事に気づかず踏んでしまったりなど、ちょっとしたことから足を滑らせてしまう可能性もありますので足元の明るさにも配慮しましょう。
お風呂のリフォームで押さえておきたいポイントその4 湿気や換気方法
お風呂は湿気が多い場所ですから、カビや臭気が出やすくなりますので、湿気と換気の対策は万全に計画したいところです。
できれば小窓を配置して自然の換気を促し、機械を使った換気もつかって効率的で積極的な換気を心がけるようにします。
また気をつけたいのが冬場の室温です。
なるべく他の部屋との気温差が出ないようにしたいところです。
必要な設備でも挙げましたが、換気暖房乾燥機があると冬場の気温差による思わぬ事故を防ぐ事ができます。
お風呂のリフォームで押さえておきたいポイントその5 仕上げ素材は何を使うか
お風呂のリフォームでは仕上げの素材も気を使いたいところです。
特に以下に気をつけて素材を選択します。
- 肌触りが良い
- 滑りにくい
- 水はけが良い
- 接触時の温熱感がちょうどよいもの
- 衝撃吸収性のある素材
どのような素材がどのような部位に適しているかの例としては、床の素材は水はけが良く、暖かさを感じるもの、足元の安全性のために滑りにくいものを選ぶなどです。
ユニットバスか在来工法か?一戸建てでオリジナリティを出すなら在来工法がおすすめ
お風呂のリフォームではまず、どこまでリフォームするかを考える必要があります。
浴室のみのリフォームなのか、脱衣室までリフォームするかなど、バランスを考えて計画します。
そして採光したり風の通り道となる窓の配置も再確認が必要です。
さらには施工も変わってきます。
ユニットバスにするか在来工法にするのかを決める必要があります。
ユニットバスと在来工法の違いは、ユニットバスが「浴槽、床、天井のつなぎ目部分が一体化されている浴室」で、在来工法は「床や壁の防水性を考慮しながら、モルタルとタイルで仕上げる方法」です。
ユニットバスにはメーカーの決めた規格で施工が均一に仕上がるという安心感があります。
一方在来工法の場合は自由にスペースに合わせて作ることが出来るので造作もでき、個性的に仕上げることができます。